人の体というのは、日々の食事から構成されているものです。栄養が偏れば体調も悪くなりますし、
それが精神的にも影響を及ぼすようになるでしょう。
自律神経失調症というと自律神経にどう働きかけるかということばかり考えてしまいがちですが、
生活の基本である食事からアプローチすることも大切なのです。
栄養バランスのとれた食事にプラスして意識したい3つの栄養素
まず、栄養バランスのとれた食事をしていくというのは大前提になってきます。
これに加えて、意識していきたいのがビタミンB群とビタミンC、カルシウムの3つの栄養素です。
この3つの栄養素というのは、自律神経失調症の症状を緩和させるのに有効だといわれています。
ビタミンB群は神経の働きを正常に保ってくれますし、ビタミンCはストレス対策になります。
カルシウムはよく言われているようにイライラを鎮めてくれます。
サプリメントなどで摂取するのも悪くはないのですが、
できれば食事からこういった栄養素を積極的に摂取していきましょう。
ビタミンB群はレバーや豚肉、サバ、イワシなどに、ビタミンCはピーマンやほうれん草、
ブロッコリーなどに、カルシウムは牛乳や乳製品、大豆製品や小魚などに多く含まれています。
食事のとり方にも工夫をする
食事の内容ももちろん大切ではありますが、食事のとり方も重要です。
食事のとり方でポイントとなってくるのは、朝食を食べることと食事をとる時間帯を決めておくことです。
忙しいから朝食を食べないという方も多いようですが、
朝食をとることによってエネルギーが供給されますし、体のリズムも整ってくるのです。
自律神経失調症においては体のリズムを意識するのがとても大切で、
食事をとる時間帯を決めておくのもまさに体のリズムのためなのです。
体のリズムを整えることによって、体内時計も正常に刻まれていくのです。
ただ、だからといって毎日同じ時間に食べなければいけないというわけではありません。
あまりにもこだわりすぎてしまうと、今度はそれがストレスになってしまいます。
そうなってしまっては本末転倒ですので、だいたいの生活サイクルというものを作り、
それを意識した上で過ごしていけばいいのです。
「たかが食事、されど食事」なのです。
食事からもしっかりと自律神経失調症にアプローチしていきましょう。
ただし、自動運動が出るようになると本能的なカンが冴えてくるので
その要求に従うのがベストですし、代謝病の傾向がある方は食べ過ぎに注意する必要があります。
ストレス→食べ過ぎ→胃の負担が増す→胃から心臓→原因不明の不整脈、というルートもあります。
どんなタイプでも腹8分は大事です。