メニエール病の治療、めまいや耳鳴りの改善方法

めまいや耳鳴り

メニエール病とは

メニエール病は、フランスの内科医「プロスパー・メニエール(Prosper Meniere)」が、
「めまいの原因といえば脳卒中」といわれていた19世紀の前半に、めまいが内耳からおきることを初めて提唱し、その名前が冠された疾患です。

プロスパー・メニエール

一般的に、内耳の異常から起きる「めまいを伴う症状」を総称してメニエール病と呼んでいます。

また、かつて厚生労働省では、難病指定(難治性疾患の130疾患の1つ)とされていた疾患ですが、
2015年に難病法の対象外となり、医療費助成などの支援制度は受けることが出来なくなりました。

「めまいを伴う症状」でも「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」がない場合は、
「メニエール病」ではなく「メニエール症候群」と言われることもございます。

メニエール病は、突然の回転性のめまい、難聴、耳鳴りを主症状とします。

嘔吐、冷汗、悪寒、頻脈等を伴うことも多く、40~60代の女性に多いと言われています。

回転性のめまいの発作は激しく、10分から数時間ほど続くことも少なくありません。

メニエール病の特徴

主な症状 ぐるぐると目が回るようなめまい、吐き気や嘔吐を伴うめまい、難聴、耳鳴り、聴力低下、高い音が聞き取りにくい、耳が詰まったような違和感など
かかりやすい性別 女性に多い
かかりやすい年齢 40~60代に多く、高齢層にはあまりみられない
めまい発作 何度も繰り返し起こる
めまいの持続時間 10分程度から数時間ほど続く
めまいの頻度 週に数回から年に数回まで(個人差が大きい)
原因 ストレス、睡眠不足、疲労、脱水、気圧の変化、悪天候など

メニエール病の原因

あなたも病院で、メニエール病は内耳の異常が原因、と説明を受けたかもしれませんが
それでは何が内耳の異常を引き起こしたのでしょうか?

ストレスがメニエール病の一因であることは、よく言われています。

確かに、メニエール症候群といわれる人は、ストレスと関連する首の付け根、肩部の調整点に硬結が観られることも多いです。

これが、めまいを引き起こしていると思われます。

自分で緊張を緩める方法もあります。(詳しくはこちら)

また、以外に思われるかもしれないが、筋肉疲労が原因のことも多いです。

上半身の筋肉が耳に連動する場所に硬結を形成し、数々の愁訴を引き起こします。

最近は、介護についた女性にこの症状が多いです。

馴れない仕事でのストレスと、キツイ肉体労働が原因と思われます。

めまい、頭痛、嘔吐等の発作で、メニエールと診断された人の中には、
昔の事故の後遺症が原因のことも多いことです。

後遺症の症状は、しばらく経ってから現われることがあるので本人も忘れていることが結構あります。

この場合は、病院でいくら検査をしても何も出てきません。

医師もしかたなく「メニエール病」という病名をつけていると思われます。

病院で改善出来なかった方へ

メニエール病の原因は、内耳の中に、リンパ水腫ができるためと考えられているため、
病院での治療は薬物療法で、めまい止めやイソバイド等の利尿剤、抗不安薬や循環改善薬・ビタミン剤など処方されることが多いです。

しかし、薬物療法では物理的に内耳のリンパ水腫に変化を起こすのは難しく、
病院での改善が見込めないかたも多くいらっしゃいます。

薬物療法での改善が見込めない方は、根本的な改善治療に向けた「整体的アプローチ」が有効な場合もございます。

整体施術について

どんな病気、症状でも、メニエール病、めまいや耳鳴りにおいても、
観察から始まります。私自身は、一に観察、二に観察、三.四が無くて、五に操法、という感じで行っております。

(どのような症状においても)虚心坦懐に観察し、決め打ちする事なく気の流れの悪い所を整えることによって、本来の在るべき状態に戻り、自然に病気、不調は消える、というのが野口整体の本質です。

整体施術を行っている時、「感応」という現象が起こり、即ち、整体の受け手に「気」が流れている様子が写し鏡のように整体師側に感じられるという現象が頻繁にあり、それを元に操法を行っていくことが多い。

例えば、足の指に気を通している時、その気が経絡上の肝経や胃経の詰まりを解消していくとか、下腹部が暖かくなる、場合によっては頭の流れが良くなって来る、といったことを感じるということである。

オカルトみたいで科学的、論理的な説明はできないが、その感覚を元に施術を一つ一つ行ない、改善していくので、こればかりは受けて頂くしかない。

整体施術の流れ

まず、身体全体を丁寧に観察することから始まります。
この観察によって、メニエール病やめまい・耳鳴りの症状に関係すると思われる異常個所を特定します。

精密な観察により異常個所を特定した後は、
その硬直、硬結等を緩める、取り去るために整圧します。

整圧は、硬結の頭を捉え「気」を通すことによって効力を発揮します。

さらに、あなたの身体の状況に応じて、肩、手首、足首、股関節等の操法を行います。

最後に、脊椎、腹部等を再び観察して、整体施術後の身体の変化を確認し調整を終了します。

メニエール病は、聴覚や平衡感覚をつかさどっている内耳がむくんでしまうことで引き起こされます。
適切な整体施術を実行することで、メニエール病の症状は改善する可能性がございます。

施術時間ついて

身体調整は日本に古くから伝わる整体である整体操法を中心に行います。

時間的には30分前後です。

巷によくあるマッサージ整体ではありませんので長ければ良いわけではありません。

長すぎる施術は、逆に自分で治していこうする力が損なうこともあります。

類似の他の病気

急性低音障害型感音難聴

低音障害型感音難聴は、低い音だけが聞こえにくくなる疾患で、
別名で「蝸牛型メニエール病」と呼ばれることもございます。
メニエール病とは異なり、めまい症状は起こらない特徴があります。

突発性難聴

メニエール病と突発性難聴は、症状やきっかけ(ストレス・疲労等)が似ており、
「メニエール病なのか、突発性難聴なのか」どちらかの見極めが難しいとされています。

特徴としては、メニエール病の場合、30分~数時間ほどのめまいがありますが、
突発性難聴の場合は30分~数時間ほどのめまいがある場合と全くない場合に分けられます。

また、メニエール病は低い音から高い音に向け聞こえにくくなりますが、突発性難聴は低い音からではなく、突然に強い難聴になることが多く、
メニエール病はめまいと難聴の発作が繰り返し発生するのに対し、突発性難聴はめまいと難聴を繰り返しません。

耳に関連して、アーティストの浜崎あゆみが、以前、突発性難聴になった事についてですが、彼女は、泌尿器型の体質を持っているため、

疲労がたまったり、ストレスにさらされると、泌尿器、腎臓に問題を起こしやすいタイプです。

耳と言うのは、東洋医学でもそうですが、泌尿器、腎臓を表します。

例えば、痛風は、耳に変動がでるのは現代医学でもよく知られた事実です。

誰でも、冷やすと体調は悪くなりますが、この泌尿器型は特に冷えに弱いタイプです。

彼女の日頃のファションからすると、疲労が蓄積した状態で、身体に冷えが入り込みやすい季節の変り目に、

下半身を冷やしたことが一番の原因と考えられます。

よくある質問

Q.メニエール病にかかりやすい人の特徴は?

A.40~60代の女性の方や、責任感が強く、几帳面な性格の方がかかりやすいと言われています。

Q.メニエール病を楽にするにはどうしたらいいですか?

A.明るすぎる場所や大きな音がする場所を避け、横になって安静に過ごすことが最も大切です。

Q.メニエール病で車の運転は出来ますか?

A.突然めまいが生じる方は、車の運転は控えましょう。事故を起こす危険がございます。

Q.メニエール病に良い食事は?

A.塩分を控え、肉よりも魚中心、ビタミン不足に気を付けた食事がいいとされています。

Q.メニエール発作の前兆は?

A.前兆として難聴や耳鳴りが起こることや、耳の閉塞感や圧迫感を伴うことが多いと言われています。

Q.メニエール病は親から遺伝しますか?

A.疫学的な調査によるとメニエール病が遺伝するような結果はありません。

Q.メニエール病で気をつけることは何ですか?

A.ストレスの原因を取り除くことや適度な水分補給を心がけましょう。 十分な睡眠と適度な運動、栄養バランスの取れた食事をとる等の規則正しい生活を送ることも大事です。
また、カフェインやアルコールは内耳への血流を減少させ、症状が悪化する可能性があるため避けるべきです。