「検査では異常なしと言われたのに何をしても腰痛が良くならない」なら、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
自律神経失調症は、ストレスや不眠、生活リズムの乱れなどが原因で心身のバランスを崩し、筋肉の緊張や血流の悪化を招くことで慢性的な腰痛を引き起こすことがあります。
特に、長時間のデスクワークやストレス過多の環境では、神経の働きが乱れやすく、マッサージや薬だけでは改善しないケースも少なくありません。
この記事では、「自律神経失調症がなぜ腰痛を引き起こすのか」という根本原因のメカニズムから、整体での改善方法や日常生活でのセルフケアまで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
腰痛に悩む日本人は全国に約3,000万人
「日本整形外科学会」の調査によると、腰痛に悩む日本人は全国に約3,000万人いると推測され、日本人の約8割が人生で一度は腰痛を経験するともいわれるほど、腰痛は一般的な症状で「国民病」ともいえる疾患の一つです。
以下のようなお悩みはございませんでしょうか?
✅腰の痛みで寝返りが打てない
✅ストレスがかかると腰が痛む
✅くしゃみや咳をすると腰に響く
✅立ったり座ったりするときに腰が痛む
✅整形外科に行ったら非特異的腰痛と診断された
✅ぎっくり腰を何度も繰り返している
腰痛の原因の約8割は、レントゲンを撮っても、CTやMRIで詳しく検査しても、原因が明確にはわからない「非特異的腰痛」といわれています。
そのため、冒頭のお悩みの症状が当てはまる方で「自律神経の乱れ・自律神経失調症」が腰痛の原因となっている可能性も決して少なくはございません。
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目次
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、その名の通り、自律神経が失調した(乱れた、バランスが崩れた)状態を指します。一般的に原因不明の症状の場合、自律神経失調症と診断されることも多いです。
自律神経は全身の臓器とつながっているため、自律神経が乱れると、神経と繋がった部分で様々な不調が起こります。
主な症状としては「めまい・頭痛」「不眠症」「食欲不振・胃痛」「肩こり」「背痛・腰痛」「腹痛・下痢・便秘」等が挙げられます。
おすすめ記事:自律神経失調症は整体で改善できる?4つの効果を自律神経専門院が解説
出典:一般社団法人 日本臨床内科医会 わかりやすい病気の話シリーズ19「自律神経失調症」(https://www.japha.jp/doc/byoki/019.pdf)
腰痛の痛みはどうして起きるのか?
腰痛の痛みは、筋肉が血管を締め付けることで血液の循環が悪くなるのが根本的な原因です。
血のめぐりが悪くなると身体的なストレス負荷を与えてしまい、その影響で交感神経が活発になり、リラックスさせるための副交感神経の働きを弱くさせてしまいます。この悪循環のサイクルを改善し、根本的に正さなければなりません。
とはいえ、強もみのマッサージや指圧、ツボ押しによって筋肉をほぐして、一時的にスッキリした感覚はあっても、実際は筋肉を固くし、逆に血流を妨げてしまうことも多いです。
それよりも、全体を見渡し、例えば肝臓の機能が低下すると右腰、股関節に影響するというような関係性を見極め、人間が本来が持っている自然治癒力を高めてあげる必要があります。
今までの治療によって改善されなかった痛みの原因、つまり本質の問題を正してあげることが何より重要なのです。それが、結果的に自律神経失調症による腰の痛みや肩こりの改善につながります。
自律神経失調症と腰痛の深い関係
「ストレスが続くと腰が重い」「原因不明の腰痛が長引く」――こうした悩みの裏には、自律神経の乱れが関係しているケースが少なくありません。
自律神経は、私たちの体の働きをコントロールする神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つのバランスで成り立っています。
このバランスが崩れると、筋肉の緊張や血流の悪化が起こり、腰痛を引き起こすことがあります。
交感神経の働きと腰痛への影響
交感神経は日中、心身を活動的にするために働く神経です。正常な状態では、身体が動くように日中をピークに力が発揮され、夜に向かっていくほど徐々に落ち着いていきます。
交感神経の主な役割は、血液中の酸素などを正常に循環させることで、仕事中も本来の力が発揮できるようになっているわけです。
しかし、過度なストレスや不規則な生活によって交感神経が過剰に働き続けると、筋肉が常に緊張した状態になり、血流が滞ります。結果として、腰や背中の筋肉が硬くなり、慢性的な腰痛へとつながるのです。
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副交感神経の働きと自然治癒力
副交感神経は「休息と回復」の神経で、夜や睡眠中に活発になります。副交感神経がしっかり働いていれば、睡眠中に身体の修復が進み、肩こりや腰痛も自然に和らぎます。
しかし、自律神経の乱れにより副交感神経がうまく機能しないと、疲労が蓄積し、回復力が落ちてしまいます。この状態が続くと、腰痛だけでなく、めまい・不眠・頭痛といった全身症状へ広がることもあります。
慢性的な腰痛がめまいや不眠を引き起こすと、身体の自然治癒力の低下につながり、負のスパイラルに陥ってしまいます。これを改善してあげることで痛みが緩和されていきます。
坐骨神経痛などは身体を引き締め、交感神経の機能を高めることにより改善することもありますが、ともかく双方のバランスが崩れることが腰痛の原因の一つです。
東洋医学的にみる腰痛と自律神経の関係
東洋医学では、腰痛の根本原因に「腎経」や「膀胱経」の乱れがあると考えます。
これらの経絡は、自律神経の働きと密接に関係しており、冷え・過労・睡眠不足・食べ過ぎ・ストレスなどは特に腎・膀胱に悪影響を与えます。
膀胱経は足の小指〜仙骨外側〜脊椎の外側を通るので、自律神経の調整として使われ、途中にあるアキレス腱も野口整体では交感神経の調整点です。
施術では、足の小指から背中を通る膀胱経を整えることで、全身のエネルギー循環がスムーズになり、腰の重だるさや違和感が和らぎます。
仙骨は頭蓋骨と形が似ていて、実際にこの2つの骨は連動していて仙骨の緊張は頭の緊張、頭の緊張は仙骨の緊張として伝わります。
緊張すると誰でもアキレス腱か硬くなりますが、野口整体の体質分類で1種体癖(頭脳型ー学者タイプ)の人は車の運転でカーブを曲がる時、緊張し過ぎてアキレス腱が硬くなり「アクセルを踏み過ぎる傾向がある」と習いました。
腰痛を悪化させる仕事や生活習慣
厚生労働省の調査によると、業務上の疾患のうち最も多いのが「腰痛」で、全体の58%を占めます。
腰痛が起こりやすい仕事というと、重い荷物を扱うようなハードな肉体労働を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし現代では、デスクワークなどの座り仕事、警備などの立ち仕事、そしてドライバーのように長時間同じ姿勢を続ける仕事も、腰痛の大きな原因です。
- 座りっぱなし→血流停滞・筋肉硬直
- 長時間立ちっぱなし→腰への負担増
- ストレス過多→自律神経バランスの乱れ
このような要因が重なることで、筋肉の緊張と神経の働きが悪循環を起こし、「慢性的な腰痛」に発展していきます。
腰への負担を軽減する方法
重量物を扱う仕事では、「体に対象物を近づける」「重心を低く保つ」といった工夫によって、腰への負担を軽減できます。同じ姿勢を続ける仕事では、「長時間同じ姿勢をとらない」「前傾姿勢を避ける」などが、腰痛予防に効果的です。
原因不明の腰痛は自律神経の乱れが原因かもしれません
対策をしても改善が見られない場合や、特に原因に思い当たらないまま慢性的な腰痛が続く場合もあります。そのようなケースでは、病院で自律神経失調症と診断された方が、長期間腰痛に悩まされていることも少なくありません。
実際に、当院にご相談いただく患者様の中にも、原因不明の腰痛を訴える方がいらっしゃいます。整体の施術をしていると、異常な筋肉のコリや緊張が確認されることもよくあります。
こういった症状の場合、通常の強もみのほぐしマッサージなどでは改善されないどころか、さらにコリが硬化し悪化するケースが多いです。肩や腰しか診ない治療院なのか、それとも全体を俯瞰して身体や心のつながりを見極めて施術する整体院なのかをチェックしてみるとでしょう。
自律神経の乱れが原因の腰痛は整体で整う
通常のマッサージや湿布では改善が見られない腰痛の中には、「自律神経の乱れ」による筋肉のこわばりが関係しているケースがあります。この場合、身体全体のバランスと神経の流れを整える整体が有効です。
野口整体では、身体の観察から始め、緊張や気の滞りを整えることで自然治癒力を引き出していきます。
どのような症状においても先入観を持たずに観察し、決め打ちする事なく気の流れの悪い所を整えることによって、本来の在るべき状態に戻り、自然に病気・不調は消える、という考えが野口整体の本質です。
ギックリ腰などは重い物を持ったからとか、腰をひねって痛くなったとか、それを原因と思っても不思議ではありませんが、本当の原因は身体の中に潜んでいます。腰の異常は結局、腰椎5番に帰着することが多いのです。もちろん5番ばかりを操作しても調整されません。
例えば、アキレス腱の硬直をゆるめると交感神経が鎮まり、仙骨の動きを整えることで脳の緊張も緩和されます。これにより、腰椎や骨盤周辺の筋肉がゆるみ、腰痛の原因である「慢性緊張」が軽減していく場合があります。
腰痛改善のための整体施術の流れ
- 観察・検査
姿勢・呼吸・筋肉の緊張状態を細かくチェックします。 - 整圧(調整)
硬結(こり)や滞りを指先で整え、気の流れを促します。 - 操法(調整技術)
肩・股関節・足首など全身のバランスを整えます。 - 再観察と調整
施術後の変化を確認
1回の施術時間は約30分前後。長時間マッサージのような「一時的なほぐし」ではなく、身体が自ら整う力を高めることを目的としています。
まず、身体全体を丁寧に観察することから始まります。この観察によって、腰痛・自律神経失調症の症状に関係すると思われる異常個所を特定します。
精密な観察により異常個所を特定した後は、その硬直、硬結等を緩める、取り去るために整圧します。整圧は、硬結の頭を捉え「気」を通すことによって効力を発揮します。
さらに、身体の状況に応じて、肩・手首・足首・股関節等の操法を行います。最後に、脊椎・腹部等を再び観察して、整体施術後の身体の変化を確認し調整を終了します。
適切な整体施術を実行することで、腰痛・自律神経失調症の症状は改善する可能性がございます。
【体験談】動けないほどの腰痛が1/3に軽減|Y.T様(45歳・男性)
仕事がらよく腰を痛めることがよくあるのですが、2月の寒い時に現場で作業して次の朝、床から出られず唸っていたら、妻が斉藤先生を呼んでくれたのが始まりです。
腰を全然触らず、靴下の上から手を置いているぐらいで下半身全体とお腹が暖かくなって、グルグル鳴り出したのは今でも覚えています。
終わった後もずーっと暖かく、痛みは1/3良くなったぐらいでしたが、次の朝はさらに良くなって、痛みはあるもののトイレも普通に立ち上がって行くことができました。
軽く触れるだけでこんなに体が変わるなんて本当に凄いです。
自分で対処する方法
・冷えに足湯は効果的で、自分で対処できます。
・起床時、起き上がり難い時は、寝たまま踵を突き出してパッと緩める動作を繰り返してみると効果がある場合がございます。
この動作で仙骨、腰部が連動して動くことを感じれば上手くいっています。腰痛になりやすい方は普段から練習するのも良いです。
・邪気を吐き出す
腰痛の時は丹田(腎)に力が無いです。
腹式呼吸(リンクー呼吸法)も良いですが、鳩尾(溝落ち)は丹田とシーソーの関係になっているので鳩尾を緩めると丹田が充実して力が自動的に入ります。
鳩尾もアキレス腱と同じく交感神経の急所でリラックスすると丹田に力が入ります。
以前、NHKでストレスによる腰痛の特集を放送していたが交感神経の過緊張で自律神経のバランスを崩し腰の力が抜けて、腰痛になることは意外と多いです。
・やり方
正座か椅子に座って、中指、薬指を鳩尾に当て息を吐きながら上半身を前に倒す。
まとめ:原因不明の腰痛には自律神経ケア
腰痛の原因が「骨」や「筋肉」だけではなく、「自律神経の乱れ」にあることは意外と知られていません。腰痛の背後には、単なる筋肉や骨格の問題だけでなく、自律神経の乱れが関係しているケースが多くあるのです。
もし病院の検査で「異常なし」と言われても、自律神経のケアによって改善が見込めるケースは少なくありません。整体によって神経・血流・呼吸のバランスを整えると、腰痛はもちろん、疲労感や不眠、ストレス反応も軽減されていきます。
慢性的な腰痛でお悩みの方は、一度「自律神経の働き」に目を向けてみてください。
幼少期から「人の不調の根本原因」に強い関心を持ち、身体操作技術・気功・ヨガ・潜在意識・深層意識などを幅広く研究。16歳で自動運動を体験し、本能的な身体の動きに魅せられる。
日本能力開発研究所(安藤一男)・姿勢均整専門学校(均整法)・整体協会(野口整体)・二宮整体・井本整体、その他手技療法などに学び、常に“根本改善”を追求。
1995年2月に広島で整体施術を開始
阪神淡路大震災の後、被災のため神戸から広島に来ていた方が非常に調子が悪く、1995年2月に広島で出張整体の施術を開始。以来30年以上にわたり、自律神経失調症・不妊症・更年期障害・うつ病・メニエール病など、延べ1万人以上の患者様が抱える症状の改善に携わってきました。



